変化を起こし、人材を育成する最大のチャンスは、ここにあり!
日本の企業において身近だか、軽視されているもの。
それが――「引継ぎ」です。
現在、ほとんどの会社は自社で、あるいは教育会社に依頼して社員教育のプログラムを実施しています。また、多種多様なビジネス書が次々と発行され、ビジネスパーソンの自己学習の手助けになっています。しかしながら考えてみれば、どこにも、「引継ぎ」に関する専門書は見当たりません。
上司や同僚から仕事を渡されたとき、社員が異動や退職することになったとき、「引継ぎ」は必要となります。つまり、日本の企業において「引継ぎ」とは、“日常的”なものなのです。
とはいえ、それについての指南書がない日本では、「引継ぎは、日本企業の生産性を低下させている根源である」ということが、調査からわかりました。
本書は、「引継ぎこそが、企業や組織に変化を起こす最適なタイミングであり、ここでイノベーションを起こせば、企業や組織の生産性は飛躍的に向上する」という観点から、その知識と技術を提示するものです。
ポイントは、「3つの変化」×「3つの視点」。
それは、「引継ぎ」を単なる業務の受け渡しではなく、仕事や組織を変化させ、より高いステージへ上がるための機会として位置づけ、「組織の変化」の中で、引継ぎを「人材育成の機会」として捉える考え方です。
本書が提案するこの理論を実践すれば、企業や組織は確実に強くなります。